OTARU

北海道西部、石狩湾に面する小樽。ガラス工房がいくつも建ち、ガラス工芸がひとつの文化として根づく町です。木村硝子店が手掛ける、繊細さと力強さをあわせもつ「HIVE」は、小樽にある深川硝子工芸が制作しています。

同社は1906年に東京・深川で創業し、2003年にこの地に移転。100年以上、脈々と受け継がれてきた技術を守り、吹きガラスと複数の色を重ねた独自の小樽切子を手掛けています。現在は20名の職人が所属。プロダクトの表情を左右するガラス生地の製作から、切子や炙り出し、サンドブラストといった加工まですべて自社で行い、細やかな表現にこだわっています。

また、環境配慮にも積極的に取り組み、釜の排熱を給湯や暖房、融雪に活用するエコシステムや雪や雨を再利用する循環システムを採用。近年では、使用済みの自動車の窓ガラスをアップサイクルした製品を開発しました。