Why we do?

花を活ける人の視点に立ったフラワーベースを
TISTOUは1998年の創業以来、日本にはないフラワーベースを紹介したいという思いから、ベルギーのHenry DeanやDOMANIを中心としたフラワーベースの輸入総代理店を務めてきました。繊細ながら鮮烈な色使い、独創的かつ美しいフォルム……。長く受け継がれてきたクラフツマンシップが光るフラワーベースは、日本各地のフローリストをはじめ、数多くのユーザーの方に手にとっていただきました。

その一方で、花や植物を日常に取り入れる方がまだまだ多くないという現実を目の当たりにしました。「花を家に飾りたいけれど、その方法がわからない」「花をきれいに飾るのがむずかしい」という声が、たくさん聞こえてきたのです。

同時に、日本の花業界がヨーロッパと異なることにも気づきました。たとえば、イギリスやフランス、ベルギー、オランダのマルシェでは、10本以上にくくられた花やボリュームのあるブーケが並び、どれも驚くほど手ごろ。一方、日本では、自宅で飾る花を買う場合、1〜5本選ぶ人が圧倒的に多いのです。私たちのなかで、そうした日本人の感覚や暮らしにぴったりとフィットするフラワーベースをつくりたいという思いが高まっていきました。

そうして2022年1月に始動したのが、縁の深いクリエイターたちの手を借りながら、日本に暮らす誰もが、気軽に花を選び、飾り、愉しむためのフラワーベースを提案していくプロジェクト、multiple TISTOUです。multiple TISTOUは、長年花に寄り添ってきたTISTOUにとって、大きな挑戦です。“multiple”の名のとおり、私たちが大切にしてきた思いとたくさんの出会いを重ね合わせ、花と植物のある暮らしをかなえるこれまでにないプロダクトを打ち出していきます。